ところてん
夏になると、よく道端で見かけた風景。
敷物に海から採ってきたテングサが広げられ、干されている。
最初は赤紫色だった草が、日に日に色が抜けて肌色に変わって行く。
約2週間ほどかけて干されたテングサは、長期保存が可能になる。
能登島の家庭では、ところてんがよく作られ、よく食べられた。
喉ごしの良いところてんは、食欲の落ちる夏にもってこいの食べ物なのだ!
そのところてんは何といってもお母さんの手作り。
「市販のところてんは食べられん」という声も、食べてみて納得。
テングサ独特の香りと食感が本当に絶妙なのです。
もちろん家庭によって硬さの好みがあり、生姜醤油、ぼん酢、黒蜜などかけるものも様々。
最初に似た煮汁はところてんにし、二番煎じでコーヒーゼリーや梅ゼリーを作るという家庭も。
手作りの家庭に欠かせないのは「ところてん突き」。
塊のところてんをこの「ところてん突き」で突いた時に、するっと出てくる感じがたまりません。