島の食

食材
2018.03.14

「米」は暮らしそのものなんじゃないかというくらい、能登島には当たり前にお米が作られ、当たり前にお米がある。
毎日の暮らしの中で、田んぼの風景が必ず目に入る。

それは季節とともに刻々と変化して行くので、季節の情報はいつも田んぼの様子から春の訪れとともに田おこしが始まり、ゴールデンウィーク前後に田植えが行わ
れる。
それから1ヶ月も経てば、あちこちの田んぼが緑色のカーペットに変わり、海からの風に吹かれて苗が波打つ風景が初夏の爽やかさを引き立てる。

夏の暑い盛りになると、稲から穂が出て、お盆も過ぎれは徐々に黄金色に変わって行く。
能登島の各集落で行われる秋祭り。
その前に稲刈りが終わり、感謝の気持ちを込めてお祭りで新米を奉納する。

田んぼの一年は、能登島の四季折々の風景と、人々の暮らしといつも繋がっている。
景色の中にある田んぼの風景。暮らしの中にある米作り。

ただ、高齢化に伴い休耕田が増えているのも事実。
だからこそ、この風景がいつまでも消えないで欲しい。
お米がいつまでも私たちのすぐ近くにいて欲しい。
そんなことを願いながら、今一度自分の暮らしを、能登島の農業やモノづくりを考えていきたいと思っています。